日本建築学会の学会誌「建築雑誌」は創刊126年を数える日本最古の建築メディアである。2年ごとに編集委員とアートディレクターが刷新される任期制をとり、独自の編集方針を貫いている。2012年-2013年は明治大学の青井哲人を中心とした編集委員が組織され、アートディレクション・デザインを中野デザイン事務所が担当。月刊という早いサイクルでありながらも、震災を軸とした濃密な議論や論考が収録される内容であり、その顔となる表紙では、内容と関連するインフォグラフィックスを毎号作成した。この展覧会では表紙や特集頁内で作成したインフォグラフィックスを大判出力で掲示しつつ、そのプロセスも合わせて公開することで、編集とデザインとの相互作用によって立ち上がるヴィジュアルを来場者が読み解いて行く構成とした。
会期中にはトークショー「建築的思考とインフォ・グラフィクス:『建築雑誌』2012-2013の編集とデザインのインタラクションを通して」を開催。編集委員長の青井哲人、社会学者の南後由和、アートディレクターの原田祐馬を交えて、インフォグラフィックスのみならず、建築とグラフィックデザインの関係性にまで及ぶ議論に展開した。
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主催:
日本建築学会会誌編集委員会
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展示構成:
中野デザイン事務所
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設営協力:
明治大学建築史・建築論研究室
青木寛子、倉石雄太、佐藤あやな、吉野歩、林直弘
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テキスト:
青井哲人、中野豪雄
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アートディレクション、デザイン:
中野豪雄
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撮影:
太田拓実
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2014. Jan
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Organize:
Editorial Board of the JABS
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EXHIBITION Design:
Nakano Design Office
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Construction cooperation:
Lab. of Architectual History and Theory,
School of Scienceand Technology, Meiji University
Kanko Aoki, Yuta Kuraishi, Ayana Sato, Ayumu Yoshino, Naohiro Hayashi
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Text:
Akihito Aoi, Takeo Nakano
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Art direction + Design:
Takeo Nakano
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Photograph:
Takumi Ota
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2014. Jan