展覧会のお知らせ×4

2012.10.21


8月、9月、10月の3ヶ月間で気がつけば4つの展覧会の仕事を

同時並行していました。

それら全てが10月中に開催なので文字通りの忙殺。

 いずれも無事に開催を迎えたので若干の燃え尽き症候群中。

Newsにてアップしていますが、少しまとめてご紹介です。

 

 

・ムサビのデザイン 武蔵野美術大学のデザインコレクションと教育

 

今年の5月に武蔵野美術大学 美術館・図書館で開催された企画展

「ムサビのデザインII -デザインアーカイブ50s – 70s」を

東京ミッドタウン・デザインハブ会場用にアレンジを加えた巡回展となります。

出展内容もほぼ同じ、大年表はデザインハブ会場用に組み直しています。

ポスター、フライヤー、バナーなども作りました。

図録は「ムサビのデザインII 」が引き続き会場で販売されるので

買いそびれた!という方がいらしたらぜひ。

同時開催としてデザインラウンジで太田徹也先生のダイアグラム教育展も

同時開催中。詳しくはこちらをご覧ください。

→展覧会website

 

 

・東大古生物学展

 

130年の歴史を持つ東大古生物学研究の一般公開展示。

東大の展示は内容が大変充実しているので準備期間がとても楽しい。

一度は聞いたことがある「ナウマン象」は「ナウマン博士」という人が見つけた化石なので

この名前がついたらしい。そのナウマン博士は東大で初代教授を勤めていたというから驚き。

すごいぞ東大。

今回は空間グラフィックのみを担当しました。

相変わらずテキストが多いのですが、

文字量に比例した「難しそう」観を良い意味で払拭できたと思っています。

こちらは展示期間が長いので、ぜひ見てみてください。

→展覧会website

 

 

・もう一つの川村清雄展

 

現在江戸東京博物館で川村清雄の大回顧展が開催中ですが、

いわゆるアナザーストーリーとして、

川村と関係の深かった加島虎吉と青木藤作の二つのコレクションという軸から公開しています。

さらに、至誠堂という出版社と関係が深かった川村は

装丁の仕事もたくさんしており、もう一つの軸としてブックデザインも公開。

先日内覧会に行ってきたのですが、息を飲むような緊張感、躍動感に感動します。

一方、装丁の方はというと、本の内容に対する鋭い観察、

そこから浮かび上がる図像を構文法化する手つきはグラフィックデザインそのもの。

デザインという言葉すら存在していない当時の中では異彩を放っており、

川村清雄の画家とは又違う才能の一辺を見ることができるかと思います。

この展覧会ではポスター、フライヤー、チケットなどの広報物と図録を担当しました。

それにしても川村清雄の構成力、画力のすさまじさは圧倒的です。

広報物や図録を作る際には、この構成感覚や考え方を自分なりに読み取り、取り込みながら

今回の展覧会らしいヴィジュアルへと昇華させていくことを考えたのですが

制作を進めながら学ぶべきことがとても多かったです。

絵画好きのみならず、グラフィックデザインに関わる方であればぜひ見て欲しい展覧会です。

→展覧会website

 

 

 

・近現代のブックデザイン考I 書物にとっての美

 

明治から昭和初期までを射程とし、主に文芸書を中心としたブックデザインの展覧会です。

夏目漱石、北原白秋、泉鏡花、寿岳文章、堀辰雄などの文学者、

橋口五葉、小村雪岱、柳宗悦、武井武雄、恩地孝四郎などの画家、装丁家など

その時代を彩ったそうそうたる顔ぶれが、言葉と視覚造形を巡って恊働しながら

自由に、丁寧に、熱く本づくりに向っていることが伝わってきます。

一方で「本文」は無名の活字職人の手によって作られ、それでいて大変質の高いものが多い。

当時の「本づくり」の在り方そのものが、現代の「売れてなんぼ」的な発想から大きな違いがあることが

良く分かります。

本展では「造本の美」「装丁の美」「本文の美」という3つの軸から構成し、

近現代の主に活版印刷によって制作出版された書物を堪能できる展覧会です。

(しかも一部展示品を触れるコーナーもあり!)

実はこれまでに、「ブックデザイン」という視点で文芸書が展示されることはあまりなく、

装丁は画家の「その他」的な仕事の一部と見なされ、

本そのものは「文学」の領域で扱われることが大半でした。

その意味でも、今回の展示は画期的な試みではないかと思います。

ポスター、フライヤー、図録、サイン等を担当しています。

ムサビ、遠いんですが、、、。。。ぜひご覧ください。

→展覧会website